2005年02月08日

車のナンバーIC化、06年度に試験導入

国土交通省は7日、自動車のナンバープレートに車の登録番号などの情報を集積回路(IC)チップに記憶させて埋め込んだ新しいプレートを、2006年度から一部の地域で試験的に導入することを決めた。

 都市部に流入する車に課金することで、交通量を抑制する制度を取り入れている英・ロンドンも今夏から同じ仕組みのプレートを使って実験を始めるが、一般ユーザーも巻き込んだ大規模な実験は世界で初めての試みとなる。

 新たなプレートは「スマートプレート」と呼ばれる。

 車両の登録番号や大きさ、排ガス規制をクリアした条件など車検証に記載されたデータを電子化し、約4センチ四方の小型無線機とともに埋め込んだもので、道路周辺に設置した受信機を通じ、通行する車両のICチップに入力された情報を受け取る仕組み。渋滞緩和など次世代の交通システムや、排ガス規制に違反する車両の自動取り締まりの実現につなげるのが狙いだ。

 試験導入後は、一般ユーザーの協力を得て、住宅街で居住者以外の車両通行を規制するシステムなどの実験に使用され、公営駐車場で自動車盗難を防ぐシステムなどにも応用される。

 また、大都市圏で試験導入されれば、国交省は今後、東京都などが検討中の車両流入規制「ロードプライシング制度」を見据え、通行車両に課金する仕組みが可能かの調査にも使いたい考えだ。

 スマートプレートが試験導入される2006年度からは、地域名を入れた“ご当地ナンバー”も一部で始まる予定。

 ご当地ナンバーは、自動車の登録台数が計10万台以上のエリアで新設され、今年五月の地域選定に向け、仙台、会津、伊豆、軽井沢、倉敷、下関などが名乗りを上げている。国交省は今後、こうした自治体などに、スマートプレートの実験についての条件を提示し、協力を得られる地域に、ご当地ナンバーを優先的に導入する方針だ。

 ◆ロードプライシング制度=大都市部の渋滞緩和、大気汚染防止などを目的に、特定の地域、時間帯で、進入する車から料金を徴収し、交通量を抑制する制度。

 1975年にシンガポールが導入。ロンドンも2003年から市中心部に乗り入れる車に通行料を課しており、東京都も導入を検討している。
(読売新聞)

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